姦淫罪(読み)かんいんざい

精選版 日本国語大辞典 「姦淫罪」の意味・読み・例文・類語

かんいん‐ざい【姦淫罪】

〘名〙 姦淫をする罪。
(イ) 法律で、婦女真意に反して性交を強制する罪をいう。強姦罪、準強姦罪および淫行勧誘罪の総称。旧法では姦通罪を含めていた。
民法(明治二九年)(1896)八一三条「夫婦の一方は左の場合に限り離婚の訴を提起することを得。〈略〉三、夫が姦淫罪に因りて刑に処せられたるとき」
(ロ) キリスト教などの宗教で、姦淫禁止の戒律を破る罪。
※大津順吉(1912)〈志賀直哉〉一「私にとって教へでの最も不調和なものは姦淫罪の律(おきて)であった」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「姦淫罪」の意味・読み・例文・類語

かんいん‐ざい【×姦淫罪】

姦淫をする、またはさせる罪の総称。女性に対する強制性交等罪監護者性交等罪淫行勧誘罪など。

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