中国,明・清時代の税制上の用語で,起運(きうん)と対をなして用いられる。当時最末端の地方行政機関である県で徴収された土地税を中心とする各種の租税のうち,中央政府の倉庫に輸送・納入される起運の部分を除き,省・府・県の上下3級の地方官庁の倉庫にそれぞれ留め置かれ,地方の必要経費をまかなうために支出される部分をいう。ちなみに,州の呼称をもつ地方官庁のうち府に相当する直隷州・県に相当する散州ではそれぞれ府・県と同様の措置がとられた。清代では地方官の俸給,地方の公務執行にあたる差役の労賃,官用交通通信の中継点である駅站(えきたん)の運営費,祭祀の費用,各種の救済費用などが存留部分の租税から支出されるおもな経費であった。
執筆者:森 正夫
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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