季弘大叔(読み)きこうだいしゅく

改訂新版 世界大百科事典 「季弘大叔」の意味・わかりやすい解説

季弘大叔 (きこうだいしゅく)
生没年:1421-87(応永28-長享1)

室町中期の臨済宗聖一派の僧。東福寺の竹庵大縁の法嗣備前の人。別に竹谷(ちくこく),蔗軒(しやけん),蔗庵と称す。東福寺174世。1483年(文明15)和泉堺の海会(かいえ)寺に移る。翌年南禅寺の公帖(くちよう)(公方家許状)を受けるが病のため不住。海会寺時代の日記《蔗軒日録》は禅僧の日常生活を伝える史料としておもしろい。他に詩文集《蔗庵遺稿》がある。
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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「季弘大叔」の解説

季弘大叔 きこう-だいしゅく

1421-1487 室町時代の僧。
応永28年8月25日生まれ。臨済(りんざい)宗。備前(岡山県)の人。京都東福寺の竹庵大縁の法をつぐ。雲章一慶,勝剛長柔らに詩文,朱子学をまなび,五山文学者として知られる。東福寺,和泉(いずみ)(大阪府)海会(かいえ)寺の住持をつとめた。長享元年8月7日死去。67歳。別号に蔗庵,蔗軒,竹谷。日記に「蔗軒日録」。

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367日誕生日大事典 「季弘大叔」の解説

季弘大叔 (きこうだいしゅく)

生年月日:1421年8月25日
室町時代の臨済宗の僧;東福寺の第174世
1487年没

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世界大百科事典(旧版)内の季弘大叔の言及

【蔗軒日録】より

…3巻。室町中期の代表的な五山文学僧であり,東福寺住持であった季弘大叔(きこうだいしゆく)が,晩年を過ごした堺の海会寺(かいえじ)で記した日記。1484‐86年(文明16‐18)の記事が現存する。…

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