ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「季節風林」の意味・わかりやすい解説 季節風林きせつふうりんmonsoon forest 乾季と雨季が交代する熱帯または亜熱帯地方に発達し,雨季に緑葉をつけ,乾季に落葉する森林。雨緑樹林 rain green forestと同義。熱帯雨林(熱帯多雨林)に続く年降水量 1500mmくらいの,乾季が比較的短い地域には湿性季節風林が発達し,フタバガキ科の落葉樹林やチーク林が生じる。熱帯雨林よりも種類数が少なく,樹高は低く,木は疎生し,乾季に入って徐々に落葉を始め,花をつけ,次の雨季の直前までに葉が落ちつくす。林床には竹類や草が密に生える。乾季がより長い地域では乾燥季節風林が発達し,ペンタクメ,ターミナリア,アカシアなどの樹高 20m以下の木が疎生,とげ林をなすことも多い。さらに乾燥するとサバナ林(→サバナ)に移行する。(→群系) 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by