宇土村(読み)うどむら

日本歴史地名大系 「宇土村」の解説

宇土村
うどむら

[現在地名]篠山市宇土

東吹ひがしぶき村の南に位置する。地内につぼ・五ノ坪・七ノ坪・八ノ坪・九ノ坪の地名があり、古代条里の数詞坪地名と考えられる。中世からみえる村名で、建武三年(一三三六)一一月一日の足利尊氏御教書写(持明院文書)に「大沢庄内石前・宇土両村」とあり、持明院基盛の女子近衛局に安堵されている。のち当村などが荻野尾張守に押領されたため近衛局の子の持明院行雅は幕府に訴え、文和三年(一三五四)波々伯部八郎左衛門に押領の停止を命じている(八月一八日「波々伯部三郎左衛門尉等連署奉書案」同文書)


宇土村
うとむら

[現在地名]竹田市穴井迫あないざこ

藤渡ふじわたり川南岸にあり、北は穴井迫村、西は薊菜あざみ村。正保元禄天保の各郷帳にみえない。弘化物成帳では穴井迫組のうち、村位は中、免七ツ四分、田六〇石余(六町余)・畑二九石余(五町余)・屋敷一石余(一反余)で、開田三斗余(一反余)・開畑九斗余(一町五反余)がある。


宇土村
うとむら

[現在地名]竹田市福原ふくはら

久住くじゆう川沿いにある。正保郷帳では家中かちゆう郷に属し、田方三九石余・畑方二七石余。弘化物成帳では北尾鶴組のうち、村位は中、免八ツ一分、田五六石余(五町三反余)・畑三二石余(五町六反余)・屋敷一石余(一反余)で、開田二斗余(一反余)・開畑五斗余(九反余)がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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