宇宙旅行病(読み)うちゅうりょこうびょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「宇宙旅行病」の意味・わかりやすい解説

宇宙旅行病
うちゅうりょこうびょう

宇宙飛行時の無重力状態から起きる悪心,嘔吐などのほかに,大気圏内への帰還後に起きる各種の症状もさす。宇宙船では人間の正常の環境に近い条件が保証されているが,宇宙旅行を終えた飛行士の身体にはいくつかの異常が認められた。行動,摂食飲水排尿排便呼吸心拍数血圧などは正常であったが,体重減少,ストレスと運動不足によると思われる白血球増加症,高圧酸素環境による赤血球減少症起立性低血圧がみられた。また,無重量状態では骨の脱灰と高カルシウム血症をきたすことがあるが,2週間程度の飛行ではそれほど重大な障害はでないといわれる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む