い‐じょう ‥ジャウ【異常】
〘名〙 (形動) 普通と異なっていること。並みはずれていること。また、そのさま。⇔
正常。
※
半日(1909)〈
森鴎外〉「此女は
神経に異常がありはせぬかと思ふと」 〔後漢書‐光烈陰皇后紀〕
[語誌]「異常」と「
異状」は、現代語において、意味・
用法に類似したところがあるが、「異常」は、普通の状態との異なりのほうに
重点があり、「異状」は、普通とは異なった状態そのものに重点がある。したがって、「…が」「…を」「…に気づく」のような名詞的用法の場合には「異状」が用いられ、「…な」「…に興奮する」のような形容動詞的用法の場合には「異常」が用いられるのが
原則である。ただし、「精神の異常をきたす」のように、名詞的用法の場合でも「異常」が用いられることもある。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉
「異常」の意味・読み・例文・類語
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