異常(読み)イジョウ

デジタル大辞泉 「異常」の意味・読み・例文・類語

い‐じょう〔‐ジヤウ〕【異常】

[名・形動]普通と違っていること。正常でないこと。また、そのさま。「この夏は異常に暑かった」「異常執着心」「害虫異常発生」⇔正常
[派生]いじょうさ[名]
[類語]特異異状異例非常別条不自然変ちくりん変てこ変てこりん余りおかしいアブノーマル異様奇異奇妙みょう面妖めんよう不思議不可解不審奇怪奇態風変わり妙ちきりんけったいおかしな奇天烈きてれつ珍奇新奇珍妙奇抜奇警奇想天外突飛ファンシー突拍子もない言語道断無茶めちゃむちゃくちゃめちゃくちゃめちゃめちゃ滅法法外無理乱暴無体理不尽非理不当不条理不合理非合理狂的病的クレージーいかれる神経質凝り性マニアックモノマニアモノマニアック偏執狂執念深い変則的変則変格破格イレギュラー珍しいれる脱線狂い踏み外す逸脱ずれるずれ型破り例外例外的格外ディレッタント物好き酔狂好事家こうずかおたく気違いマニアつうこだわりこだわる道楽れ者凝り屋執拗しつようしつこいサブカルチャー

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精選版 日本国語大辞典 「異常」の意味・読み・例文・類語

い‐じょう‥ジャウ【異常】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 普通と異なっていること。並みはずれていること。また、そのさま。⇔正常
    1. [初出の実例]「人の疾病を見て、初めて其異常の有様に恐るの色あり」(出典:日本開化小史(1877‐82)〈田口卯吉〉一)
    2. 「此女は神経に異常がありはせぬかと思ふと」(出典:半日(1909)〈森鴎外〉)
    3. [その他の文献]〔後漢書‐光烈陰皇后紀〕

異常の語誌

「異常」と「異状」は、現代語において、意味・用法に類似したところがあるが、「異常」は、普通の状態との異なりのほうに重点があり、「異状」は、普通とは異なった状態そのものに重点がある。したがって、「…が」「…を」「…に気づく」のような名詞的用法の場合には「異状」が用いられ、「…な」「…に興奮する」のような形容動詞的用法の場合には「異常」が用いられるのが原則である。ただし、「精神の異常をきたす」のように、名詞的用法の場合でも「異常」が用いられることもある。

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