食の医学館 「宇宙食とサプリメント」の解説
うちゅうしょくとさぷりめんと【宇宙食とサプリメント】
この特性が最大限活かされる場所といったら、宇宙船の中です。1960年代初頭のマーキュリー計画では、ひと口サイズの固形やチューブ入りの食事が宇宙食で、一種のサプリメントでした。
しかし、ただでさえ特殊な環境の宇宙空間で、味気ない食事ではストレスがさらに増すため、現在は約300種類以上の食品が用意されています。
フリーズドライ食品、レトルト食品、生乾きのドライフルーツ、そしてパンなどさまざまな自然のままの食品が、宇宙空間に持ち込まれます。
しかしレトルトをオーブンで加熱するときも、無重力状態なので熱対流が起こらず、最低でも20分はかかるという、宇宙空間ならではの苦労もあるそうです。