日本歴史地名大系 「宇波刀神社」の解説 宇波刀神社うわとじんじや 山梨県:甲府市旧巨摩郡地区宮原村宇波刀神社[現在地名]甲府市宮原町宮原(みやばら)地区の南東部にある。祭神は応神天皇・仲哀天皇・神功皇后。旧郷社。「延喜式」神名帳記載の巨麻(こま)郡「宇波刀(ウハトノ)神社」を当社に比定する説がある。江戸時代末までは八幡宮と称し、宮原八幡宮ともよばれた。慶応四年(一八六八)当社が社寺役所に提出した社記并由緒書上(社記)では、宇波刀神社を称している。創建の由緒は不明であるが、寛治年間(一〇八七―九四)に新羅三郎義光が建立し、その後保元年間(一一五六―五九)にこの地域の地頭鎌田兵衛尉正清が再建したと伝える。江戸時代には鎌田(かまた)の総社宇波刀神社ともよばれており、宮原・堀之内(ほりのうち)・高室(たかむろ)・古市場(ふるいちば)・関口(せきぐち)・円満寺(えんまんじ)・窪中島(くぼなかじま)、押越(おしこし)・紙漉阿原(かみすきあわら)(現昭和町)、中楯(なかだて)・西新居(にしあらい)・極楽寺(ごくらくじ)(現玉穂町)の一二ヵ村の惣鎮守であった(甲斐国志)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by