宇野津村(読み)うのつむら

日本歴史地名大系 「宇野津村」の解説

宇野津村
うのつむら

[現在地名]倉敷市児島宇野津こじまうのつ

塩生しようなす村の北に位置し、西は瀬戸内海に面する。宇野津の谷の入口北側に縄文土器が発掘された北宇野津遺跡がある。慶長九年(一六〇四)・寛文九年(一六六九)検地帳、文政元年(一八一八)・弘化三年(一八四六)免状(ともに木村文書)などには「海津村」と記され、両者が併用されていたようである。慶長九年の検地帳では高九九石余、田三町六反余・畑三町七反余。享保六年(一七二一)の田畠七町九反余、池五、家数三一・人数二六一、村の西部に御朱印高外の新田二町二畝余・高一六石余があった(備陽記)。文化年間の「岡山藩領手鑑」によると高八八石余、直高一三八石余で池田和泉の給地、田三町八反余・畑四町一反余、池七、池樋一、樋一三、井戸九、家数四八・人数三五三、牛三六、猟師鉄炮一、船二、紺屋一軒(藍瓶一本)、桶屋四、大工・木挽各二。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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