安城陣屋跡(読み)あんじようじんやあと

日本歴史地名大系 「安城陣屋跡」の解説

安城陣屋跡
あんじようじんやあと

[現在地名]安城市安城町 宮前

社口堂しやぐちどうの東、宮前みやまえにあった旗本久永氏の陣屋跡。現在は宅地化している。久永氏は、元禄一二年(一六九九)安城村、米津よねづ(現西尾市)加納かのう(現豊田市)を支配した。久永氏四代重知の三男重章の分家によって始まり、重章の子信豊は同一一年三月、父の遺領である武蔵国足立あだち郡・多摩たま郡、安房国長狭ながさ郡・朝夷あさひな郡の四郡四千石の地を、三河碧海へきかい加茂かも両郡に移され、三河の領村のほぼ中央にあたる安城村に陣屋を設けた。

陣屋の領村には、村方三役のほかに割元があり、陣屋役人と密接に結び、陣屋の財政に深くかかわっていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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