安慶緒（読み）あんけいしょ（その他表記）An Qing-xu; An Ch`ing-hsü

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

安慶緒
あんけいしょ
An Qing-xu; An Ch`ing-hsü

[生]?
[没]乾元2(759)
中国，唐中期の武将。安禄山の次男。名は仁執。禄山が安史の乱を起し大燕皇帝を称すると，晋王にされた。やがて禄山が眼病と疽を併発して狂暴となり，弟慶恩を偏愛すると不安を感じて至徳2 (757) 年に禄山を殺し，反乱軍を統率した。しかし部将は必ずしも従わず，唐朝軍もウイグルの援兵を得て反撃に転じたため，長安を撤退せざるをえなくなり，鄴 (ぎょう) で禄山の部将史思明に殺された。

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世界大百科事典（旧版）内の安慶緒の言及

【安史の乱】より

…　霊武(寧夏回族自治区永寧県南)に即位した粛宗を中心に反攻が準備され，広平王俶(のちの代宗)を元帥とし，剽悍なウイグル･西域の兵を投充してようやく長安，洛陽を奪回した(757年9月)。これよりさき安禄山は病気のため狂暴化し，子の安慶緒に殺された(同年1月)。唐軍に洛陽を追われた安慶緒は鄴郡(河南省安陽県)に拠ったが史思明に殺され(759)，史思明はまたその子の史朝義に殺された。…

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出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」