安昌寺(読み)あんしようじ

日本歴史地名大系 「安昌寺」の解説

安昌寺
あんしようじ

[現在地名]長久手町岩作 色金

久岳山と号し、曹洞宗本尊は釈迦如来坐像で、嘉祥二年(八四九)作の銘をもつ十一面観音坐像もある。創建は天正元年(一五七三)開山は雲山と伝えられ、「寛文覚書」には「白坂雲興寺末寺、久竺山安昌寺、寺内松林共ニ三町六反二畝十五歩、備前検除」とある。創建当時から岩崎いわさき(現日進町)城主丹羽氏の帰依を受け、同一三年の勘助氏次の寄進状や同一二年の長久手合戦で没した池田勝入(恒興)父子らの位牌が残り、境内には徳川家康が用いたという床几石や戦死者の首塚などもある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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