安食平貝塚(読み)あんじきだいらかいづか

日本歴史地名大系 「安食平貝塚」の解説

安食平貝塚
あんじきだいらかいづか

[現在地名]出島村安食

安食の西端にあり、一〇ヵ所の貝塚を総称して安食平貝塚とよぶ。明治二九年(一八九六)・昭和一九年(一九四四)・二三年・三一年などに発掘調査された。A貝塚は台地の南斜面にあり、表土の混貝土層から縄文中期の阿玉台式土器・加曾利E式土器、後期の加曾利B式土器が発見された。貝塚を構成する貝はハマグリカガミガイマガキなど二一種類に及ぶが、とくにハマグリは出土貝類の四八パーセントを占める。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android