宙返り(読み)チュウガエリ

デジタル大辞泉 「宙返り」の意味・読み・例文・類語

ちゅう‐がえり〔チウがへり〕【宙返り】

[名](スル)
地面などに手をつかずに、空中身体を回転させること。とんぼ返り。「宙返りしてすっと立つ」
飛行機が空中で垂直方向に円を描くように飛ぶこと。「宙返り飛行」
[類語]とんぼ返りもんどりとんぼでんぐり返る

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精選版 日本国語大辞典 「宙返り」の意味・読み・例文・類語

ちゅう‐がえりチウがへり【宙返・中チュウ返】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 空中でからだを回転すること。とんぼがえり。
    1. [初出の実例]「惣じて此大夫は、中がへりをし、或は橋がかりの欄干などに上る事を好けり」(出典:舞正語磨(1658)中)
  3. 飛行機が空中で、垂直方向に輪を描くように飛ぶこと。
    1. [初出の実例]「機は急に宙返りを大きく二度も三度もやった」(出典:東京の三十年(1917)〈田山花袋〉飛行機)

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世界大百科事典(旧版)内の宙返りの言及

【曲技飛行】より

…現在でも曲技飛行は,空中戦に生き抜く手段として戦闘機パイロットの重要な訓練課目になっているが,一方では曲技飛行を体操競技のようにスポーツとしてとらえ,より正確に,より美しく飛行を行う技術を競い合うことも盛んに行われていて,共産圏諸国を含めた世界選手権大会など,いろいろの競技会が世界各地で開催されている。曲技飛行のもっとも基本的なパターンの一つである宙返りや急旋回では,パイロットに大きな遠心力が加わり,パイロットは座席に強い力で押し付けられるほか,血液が足もとのほうに寄って貧血症状を起こし,4G(Gは重力加速度で,4Gの遠心力といった場合,4Gの加速度を生じさせる力に等しい遠心力という意味である)以上の遠心力を受けると目の前は真っ暗になる(ブラックアウト現象といい,血液が下がるのを防ぐためにはGスーツを着用する)。また背面飛行時には,重力が頭の方向に働くから,そのままではパイロットは機体から落ちてしまうので,安全ベルトによって身体を飛行機に固定するが,操縦席内のごみが降ってきて,目や鼻に入り操縦できなくなったということもあり,曲技飛行では通常の飛行では考えられないようなことが発生する。…

※「宙返り」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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