定向進化説(読み)ていこうしんかせつ

精選版 日本国語大辞典 「定向進化説」の意味・読み・例文・類語

ていこうしんか‐せつテイカウシンクヮ‥【定向進化説】

  1. 〘 名詞 〙 進化学説の一つ。一八八五年ドイツの動物学者アイマーが提唱し、アメリカの古生物学者オズボーンらによって発展された進化学説。生物の進化のあとを化石に従って研究すると、それらの形態変化には一定方向があることがわかる。このような進化の定向性は生物体にある内的なものだとする要因説。ウマの進化などが代表的。直進説

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関連語 名詞

法則の辞典 「定向進化説」の解説

定向進化説【theory of orthogenesis】

一系統の動物の化石を時代順に並べて比較してみると,器官が一定の方向に発達していったようにみえる場合があり,この現象を,生物には本来一定の方向に進化する内的能力を有するがためだと解釈するのが定向進化説である.以前にウマの進化を例にとって主張されたが,現代では他の要因からでも説明可能であり,賛同者も多くはなくなった.

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世界大百科事典(旧版)内の定向進化説の言及

【定向進化】より

…コープE.D.Cope,アイマーT.Eimerら19世紀末から20世紀初頭のかなり多くの進化学者(特に古生物学者)は,進化は一般に非適応的なもので,生物自体に内在する力によってあらかじめ定められた方向に形態の変化が起こると考えた。これが定向進化説orthogenesis theoryである。現代の進化学者の多くは現象と学説とを区別し,方向性をもつ進化directional evolutionは認めるとしても,神秘的な要因を仮定するような定向進化説は支持しない。…

※「定向進化説」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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