日本歴史地名大系 「宝乗寺」の解説 宝乗寺ほうじようじ 愛媛県:宇摩郡新宮村新瀬川村宝乗寺[現在地名]新宮村新瀬川 土居土居の轟(どいのとどろき)川と前(まえ)川の合流点にある。長寿山と号し、真言宗大覚寺派。本尊は地蔵尊(子授地蔵ともいう)。三角寺奥院(仙竜寺)の隠居所であったといわれる。寛政九年(一七九七)の伊予国宇摩郡新瀬川村明細帳に「讃州豊田郡萩原村地蔵院末寺 一、真言寺 但シ行四間 桁行八間 宝乗寺」とあり、寺伝によると、弘法大師の巡錫の折の建立という。棟札には宝永五年(一七〇八)に堂宇焼失、宝永八年に再建とあり、また馬立(うまたて)・新瀬川(しんせがわ)両村庄屋が大檀那となっており、新瀬川村四七二人中四五一人が檀家であったから、広く信仰されていたと思われる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by