実盛送(読み)さねもりおくり

精選版 日本国語大辞典 「実盛送」の意味・読み・例文・類語

さねもり‐おくり【実盛送】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「実盛」は、実盛虫の意 ) 稲の害虫、実盛虫を村外に送り出す行事。近畿以西で、旧暦六月頃、または害虫が発生した時に、行なわれる。形代(かたしろ)藁人形をかつぎ、鉦、太鼓、ほらなどを鳴らし、虫送り囃子詞を唱えながら田の畔をまわり、最後に川、海、村境などに人形を捨てる。虫送り。実盛祭。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「六月、実盛送り〈略〉洲本八幡宮の境内にて躍を催し、夫より浜辺へ出流候也」(出典:諸国風俗問状答(19C前)異本淡路国風俗問状答)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android