室屋町(読み)むろやまち

日本歴史地名大系 「室屋町」の解説

室屋町
むろやまち

[現在地名]今治市室屋町むろやちよう一―四丁目・栄町さかえまち一―四丁目

慶長八年(一六〇三)藤堂高虎の町割により、ほん町の西に設置された町。今治八町の西端で、今治村に接する。町名農地を没収された同村の百姓に糀の製造・販売権を与えたことによる。室町と略記することもある。今治村庄屋南六郎右衛門が、寛延三年(一七五〇)藩庁に他町他村での麹商の停止を願った口上書に「古来之百姓共田畑七四〇石余之処、作職ニ仕罷在候処、和泉守様御城御築被成ニ付、右高之内四三〇石余御城地形御家中町屋敷ニ被召上候、(中略)得分ヲ失候付、其為御代麹商売今治村百姓共ヘ被仰付、則住居ノ処ヲ室屋町ト町名ヲ被下置」とある。


室屋町
むろやまち

[現在地名]富山市中央通りちゆうおうどおり二―三丁目・堤町通りつつみちようどおり二丁目

餌指えさし町の西に続き、東西に延びる両側町で、西は片原かたはら町に直交する。本町のうち。寛文六年(一六六六)の御調理富山絵図にみえ前田利次による町割当初からの町。安永八年(一七七九)の本家数三〇・貸家数二二で、二丁目まであった(「町方旧記抜書」前田家文書)。天保一二年(一八四一)の富山町方旧事調理では竈数六六、男一一〇・女一一六。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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