宮前郷(読み)みやさきごう

日本歴史地名大系 「宮前郷」の解説

宮前郷
みやさきごう

和名抄」に「宮前」と記され、訓を欠く。「新編常陸国誌」に「按ズルニ、今ノ宮崎村ナリ(中略)宮崎、海老沢、城之内、網掛、造谷、鹿田等六村、千九百余石ノ地、皆古ノ宮崎郷ナリ」とみえ、郷域は現東茨城郡茨城町みやさき海老沢えびさわ城之内じようのうち網掛あがけ、鹿島郡旭村造谷つくりや鹿田しかた一帯とされる。


宮前郷
みやさきごう

「和名抄」東急本・高山寺本ともに訓を欠く。「日本地理志料」は「美也佐岐」と訓を付す。「事蹟通考」は、承平五年(九三五)この地に藤崎八旛宮が勧請されてから宮前を改め宮内みやうちといい、宮内庄そして宮内村、さらに宮内町(現熊本市)となったとし、現熊本市西部の旧島崎しまさき牧崎まきざき中尾なかお井芹いせりの諸邑をあてる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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