宮原誠一（読み）ミヤハラ セイイチ

20世紀日本人名事典

宮原 誠一
ミヤハラ セイイチ

昭和期の教育学者 東京大学名誉教授。

生年

明治42(1909)年8月26日

没年

昭和53(1978)年9月26日

出生地

東京

学歴〔年〕

東京帝国大学教育学科〔昭和10年〕卒

経歴

水戸高校在学中、マルクス主義の洗礼を受け昭和5年停学。その間成城学園の山下徳治に師事、新興教育研究所創立に参加。10年NHKに入ったが、15年法政大学教授に転じ、教育科学運動に参加、18年検挙された。戦後20年文部省視学官、社会教育局調査課長を経て22年新設の東大教育学部講師、28年教授。この間、日教組講師団講師や総評の青年問題研究所の所長として教育問題を講じた。また勝田守一らと教育科学研究会を再建、32年日教組の国民教育研究所の研究会議員を務めた。44年東大を定年退官、名誉教授に。著書に「教育と社会」「家庭と学校」「教師論」「青年期教育の創造」「青年期の教育」「宮原誠一教育論集」(全7巻 国土社)などがある。

出典　日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」（2004年刊）

デジタル版 日本人名大辞典+Plus

宮原誠一 みやはら-せいいち

1909－1978　昭和時代の教育学者。
明治42年8月26日生まれ。山下徳治の新興教育運動に参加,昭和14年教育科学研究会幹事,15年法大教授。戦後は文部省をへて28年東大教授。29年日本社会教育学会初代会長。社会教育を専門とし,民主主義教育の理論的指導者として活躍した。昭和53年9月26日死去。69歳。東京出身。東京帝大卒。

出典　講談社

367日誕生日大事典

宮原 誠一 (みやはら せいいち)

生年月日:1909年8月26日
昭和時代の教育学者。東京大学教授
1978年没

出典　日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」

世界大百科事典（旧版）内の宮原誠一の言及

【学校】より

…　かつてJ.デューイやG.S.カウンツらアメリカの教育学者は社会改造との関係で学校を問題にしてきた。また日本では，宮原誠一の〈教育は社会の基本的な諸機能の再分肢〉であるとの考えを受け継ぎ，勝田守一が，学校はその諸機能を意図的･組織的に遂行するところであり，学校の機能には，社会的統制，職業的訓練，文化価値の内在化(教養)の三つがあるとした。これらはだれもが認める学校の機能であるが，具体的にどのような学校にするかが問題である。…

※「宮原誠一」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」