宮崎学園都市遺跡群(読み)みやざきがくえんとしいせきぐん

日本歴史地名大系 「宮崎学園都市遺跡群」の解説

宮崎学園都市遺跡群
みやざきがくえんとしいせきぐん

[現在地名]宮崎市熊野・学園木花台西など、宮崎郡清武町木原

宮崎学園都市は国立宮崎大学の移転・統合を核とする高等教育機関の充実と関連研究機能の誘致、さらにそれらと一体となった住宅地の供給などを内容とする地域開発事業で、宮崎市街地南西部の宮崎市と清武きよたけ木原きわらにまたがる丘陵地約三〇〇ヘクタールが開発対象となった。その地域には旧石器時代から江戸時代に至るまでの数多くの遺跡があり、開発の事前に一八ヵ所の遺跡の発掘調査が行われた。発掘調査は昭和五五年(一九八〇)から同六一年までの七ヵ年に及んだ。旧石器時代の遺跡は堂地西どうじにし遺跡・堂地東遺跡・前原西まえばるにし遺跡などがあり、堂地西遺跡では約二万二千―二万一千年前と推定される姶良丹沢火山灰(AT)層の直上にナイフ形石器と剥片尖頭器を伴う文化層が確認され、集石遺構も検出されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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