宮廷グループ(読み)きゅうていぐるーぷ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「宮廷グループ」の意味・わかりやすい解説

宮廷グループ
きゅうていぐるーぷ

宮中グループともいう。天皇の側近や周辺にあって政治に影響を及ぼしたグループ。本来憲法上の国務に関する天皇の補佐者は内閣であるはずであるが、内閣総理大臣任命をはじめとして天皇の大権があまりにも強大であったために、天皇側近者の政治的役割が大きくなった。すなわち元老、内大臣、宮内大臣侍従長、およびそれらの周辺で親近関係にあった人々のグループをさす。もっとも重大な政治行為である首相選考について、元老が天皇の諮問に答えて推薦するのが慣例化しており、1940年(昭和15)以後敗戦までは、もと首相を集めた重臣会議と内大臣がこれにあたるなど、このグループは、天皇の行為を通して政治に決定的な影響を及ぼした。昭和期には、元老西園寺公望(さいおんじきんもち)らの旧宮廷グループと、近衛文麿(このえふみまろ)、木戸幸一(きどこういち)らの新宮廷グループとが存在した。

藤原 彰]

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