宮町遺跡（読み）みやまちいせき

日本歴史地名大系

宮町遺跡
みやまちいせき

• 滋賀県：甲賀郡
• 信楽町
• 宮町村
• 宮町遺跡

[現在地名]信楽町宮町 堂後・新開・中内・川原出

信楽山地の最北部、小盆地に立地。標高二七七メートル。昭和五九年（一九八四）以来七次にわたる発掘調査が実施され、八世紀中頃から中世にかけての複合遺跡であることが判明した。なかでも八世紀中頃の真北方位を示す遺構が東西四〇〇メートル・南北三五〇メートルに及んで存在する点が注目される。その範囲は発掘調査により今後さらに広がるものと予想される。八世紀中頃の遺構群からは掘立柱建物九棟をはじめ溝・土壙などが検出されている。このうち平成二年（一九九〇）の七次調査で検出された柵列では一一尺五寸（約三・四五メートル）の間隔で七基の柱穴を検出したが、三回の建替えが認められ、紫香楽（しがらき）宮との対応年代が新たな課題となった。

出典　平凡社「日本歴史地名大系」

国指定史跡ガイド

みやまちいせき【宮町遺跡】

⇒紫香楽宮跡(しがらきのみやあと)

出典　講談社