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紫香楽宮 しがらきのみや

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

紫香楽宮
しがらきのみや

聖武天皇の天平 17 (745) 年1~5月の皇居。滋賀県甲賀市に遺跡がある。天皇は同 13年平城京から恭仁京 (くにきょう) に遷都,翌年8月紫香楽に離宮を造営し,次いでこの地に大仏鋳造を計画した。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

紫香楽宮

奈良時代の742年、聖武天皇が恭仁宮の離宮として造営を始め、翌年、この地で「大仏造立の詔(みことのり)」を出した。745年には「新京」(首都)に位置づけられたが、火災や地震が相次いだことから、4カ月後に都は平城宮(奈良市)に戻され、大仏も現在の東大寺に建造された。宮跡は当初、甲賀市黄瀬・牧地区にあったとされ、国史跡となったが、近年の調査で宮町遺跡が実際の所在地と考えられるようになり、史跡の範囲も広がった。

(2012-01-19 朝日新聞 朝刊 2社会)

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百科事典マイペディアの解説

紫香楽宮【しがらきのみや】

奈良時代の皇居(史跡)。滋賀県甲賀市信楽(しがらき)に史跡がある。740年の藤原広嗣の乱に衝撃をうけた聖武天皇は,平城京を去って恭仁京(くにきょう),次いで紫香楽宮に静養した。
→関連項目信楽[町]

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世界大百科事典 第2版の解説

しがらきのみや【紫香楽宮】

奈良時代の聖武天皇の離宮で,一時ここに都が置かれた。742年(天平14)8月,都が恭仁京(京都府相楽郡加茂町)にあったとき,造宮卿の智努(ちぬ)王らに命じ近江国甲賀郡紫香楽村(滋賀県甲賀郡信楽町)に離宮を造らせたと《続日本紀》にあるのが初見で,信楽宮,甲賀(加,可)宮とも記す。743年10月,ここで盧舎那大仏造営の詔が出され,大仏を安置する甲賀寺は離宮に接して営まれたらしい。翌年2月,都は恭仁から難波に移った。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

紫香楽宮
しがらきのみや

聖武(しょうむ)天皇の宮の一つ。信楽宮とも書き、甲賀宮(こうがのみや)ともいう。宮地は、滋賀県甲賀(こうか)市信楽町牧・黄瀬(きのせ)にある「甲賀寺跡」の一帯と、それよりやや北に位置する宮町地区にある「宮町遺跡」からなる。国指定史跡。「甲賀寺跡」からは古瓦や礎石などが発見され、伽藍(がらん)配置などがうかがえる。近年、発掘調査が進んだ「宮町遺跡」からは、巨大建築の列柱跡や木簡(もっかん)などが出土、ここに内裏があったと推定され、近隣の関係遺跡群とともに紫香楽宮の姿が明らかになりつつある。740年(天平12)の藤原広嗣(ひろつぐ)の乱を契機に745年まで都は平城を離れた。聖武天皇は、まず山城(やましろ)国恭仁(くに)に遷都し、742年近江(おうみ)国甲賀郡への東北道が開通すると、8月紫香楽に離宮をつくって、前後5回行幸した。翌年東国の調庸物を紫香楽宮に納め、東大寺大仏の前身にあたる盧舎那仏(るしゃなぶつ)の建立がこの地で始まった。744年いったん難波(なにわ)を都としたにもかかわらず、紫香楽に行幸、翌年5月の平城還都まで滞留した。「新京ニ遷(うつ)リ宮室ヲ造ル」と、紫香楽宮は実質的に皇都となった。めまぐるしい遷都の背後に橘諸兄(たちばなのもろえ)、藤原仲麻呂(なかまろ)らの政権抗争があった。宮は廃止後、国分寺に転用した。[八木 充]
『八木充著『古代日本の都』(講談社現代新書)』

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