宮部万(読み)みやべ まん

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「宮部万」の解説

宮部万 みやべ-まん

?-1788 江戸時代中期の歌人
上野(こうずけ)(群馬県)高崎藩士浅井直方の次女。同藩士で国学者宮部義正と結婚,夫とともに冷泉為村(れいぜい-ためむら)にまなぶ。江戸にすみ,歌のほかに「源氏物語」葵の巻を浄書し,長編「木草物語」をあらわした。子の義直も歌人。天明8年6月5日死去。歌集に「万女詠草」,夫婦共詠の「相生乃言葉」など。
格言など】木草だにおもはむことのはづかしなわが心なき筆のすさびは(「木草物語」)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android