宮野西出遺跡
みやのにしでいせき
[現在地名]大台町栃原 宮野西出
国鉄栃原駅のすぐ西方、東へ向けて張出す舌状の台地にある。南には浅い谷が入り、北は段丘平坦面をおいて濁川に至る。標高は七〇―七八メートル。遺物散布はこの台地頂部一帯より南側緩斜面の茶畑に広がり、東西約一〇〇メートル、南北約六〇メートルをはかる。遺物は先土器および縄文時代のものが認められる。先土器時代遺物と考えられるものにナイフ形石器・掻器・小石刃・石核などがあり、縄文時代への過渡期に属するものに木葉形尖頭器(偏平・幅広)や有舌尖頭器などがある。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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