日本歴史地名大系 「宰相山」の解説 宰相山さいしようやま 大阪府:大阪市天王寺区吉右衛門肝煎地宰相山[現在地名]天王寺区玉造本町天王寺区の北東端、三光(さんこう)神社のある丘陵をいう。宝暦二年(一七五二)の天王寺管内地図にもみえ、大坂の陣の時、加賀宰相前田利常の陣所があった(摂津名所図会)とも、京極宰相の陣営が置かれた(浪華の賑ひ)とも伝える。三光神社の南方には独木舟が出土した弥生時代の宰相山遺跡がある。「摂津名所図会」に「世に真田山といふ。元和の頃、真田の塁こゝにありしとぞ」とあるように、宰相山は俗に真田(さなだ)山ともよばれていたが、真田氏の出丸跡地のある真田山は宰相山の西方の山である。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by