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宴曲抄 えんきょくしょう

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世界大百科事典 第2版の解説

えんきょくしょう【宴曲抄】

中世の歌謡集。早歌(そうが)の第2の撰集。1296年(永仁4)以前に成立。3巻3冊。30曲所収,うち21曲は撰者明空の作詞(作曲は全30曲)。前の《宴曲集》に比べ〈熊野参詣〉(京~那智山),〈善光寺修行〉(鎌倉~信濃)の寺社への詳密な道行(みちゆき)や,身近な物によって仏を賛嘆する〈馬徳(うまのとく)〉〈松竹〉など,早歌の特色が十分発揮された集である。【外村 南都子】

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All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

世界大百科事典内の宴曲抄の言及

【熊野参詣】より

…作詞・作曲者は明空(みようくう)か。《宴曲抄》上巻に所収。道行物。…

【明空】より

…武士階層の出身者か,あるいは初めから僧籍にあった者かも不明だが,外村久江説では,鎌倉極楽寺または三村寺と関係のあった僧侶で,早歌のもう一人の大成者月江(げつこう)と同一人物とされる。早歌の撰集16巻のうちの《宴曲集》《宴曲抄》《真曲抄》《究百集》《拾菓集》を撰し,上記の巻の所収曲120曲中,《春》など81曲を作詞,《秋》など111曲を作曲した。仏典,漢籍,国典に通じ,《応仁略記》に〈郢曲相伝に至っては,元祖明空以来七代の伝也。…

※「宴曲抄」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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