宿下(読み)やどさがり

精選版 日本国語大辞典 「宿下」の意味・読み・例文・類語

やど‐さがり【宿下】

  1. 〘 名詞 〙 御殿武家屋敷に奉公する腰元女中などが休暇をもらって親もとへ帰ること。普通、二年か三年に一度行なわれた。また、商家などの奉公人が暇をもらって親もと、請人(うけにん)の家に帰ること。この場合は正月七月一六日に行なうのを通例とした。やどい。やどおり。
    1. [初出の実例]「身に笠を持たぬ女中の宿下り」(出典:雑俳・表若葉(1732))

やど‐おり【宿下】

  1. 〘 名詞 〙やどさがり(宿下)
    1. [初出の実例]「宿おりや幾日重て恋ころも〈林言〉 つもる思ひは雑用其ほか〈雅計〉」(出典:俳諧・幕づくし(1678)二)

やどり【宿下】

  1. 〘 名詞 〙 「やどおり(宿下)」の変化した語。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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