寂巌(読み)じゃくごん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「寂巌」の意味・わかりやすい解説

寂巌
じゃくごん

[生]元禄15(1702).備中浅口
[没]明和8(1771).8. 倉敷
江戸時代中期の学僧書家。字は諦乗。9歳で出家し真言密教を修め,悉曇 (しったん) 学に通じた。備中 (岡山) 宝島寺に住し,のち倉敷の玉泉寺に隠退。能書家で,唐様の弊風を離れ脱俗した書風で卓出した。草書の詩幅にすぐれた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android