日本歴史地名大系 「密厳院跡」の解説
密厳院跡
みつごんいんあと
伊豆山にあった伊豆山権現(伊豆山神社)の別当寺で、真言宗。源頼朝が治承四年(一一八〇)の挙兵前から帰依していたとされる文養房覚淵によって創建された(至徳年間「隆源置文土代」醍醐寺文書、以下断りのない限り同文書)。頼朝護持の祈祷を勤仕する目的で建立され、鎌倉時代は覚淵ののち覚誉―覚意―覚玄(足利泰氏子)―覚海(泰氏子)―覚兼―覚遍(泰氏孫)と東密僧が当院別当職を相承した(伊豆山密厳院管領系図)。覚意は嘉禄三年(一二二七)二月一二日、藤原頼経より密厳院の所職などを安堵され、所領には相模国
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報