覚意(読み)かくい

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「覚意」の解説

覚意 かくい

?-? 鎌倉時代の僧。
文永(1264-75)のころの人。高野山にのぼり,般若房(はんにゃぼう)了憲,宝蓮房祐真を師として,真言声明(しょうみょう)をまなぶ。高野山金剛三昧院で,これをひろくつたえるために力をつくした。号は証蓮房。著作に「声明博士口伝」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「覚意」の意味・わかりやすい解説

覚意
かくい

鎌倉時代の声明 (しょうみょう) 家。字は証蓮房。当時の真言声明流派うち,金剛三昧院方の祖といわれている。現在の真言声明で用いられている楽譜のうち,墨譜とか本博士 (ほんばかせ) などと呼ばれる五音博士原理は,彼の創案になるものと考えられる。

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