密蔵寺(読み)みつぞうじ

日本歴史地名大系 「密蔵寺」の解説

密蔵寺
みつぞうじ

[現在地名]大門町水戸田

水戸田みとだ東部の小丘熊野くまの山中にある。熊野山と号し、高野山真言宗。本尊大日如来。熊野山中に鎮座していた熊野社の別当寺で、天暦一〇年(九五六)定実が開山したという(貞享二年寺社由緒書上)。定実は武蔵の住人というが、僧歴等不詳。戦国期に伽藍を焼失して退転、市井いちのいに移転。元禄元年(一六八八)の御領国寺社並山伏帳(大門町史)には「市井村密蔵寺」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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