密雲(読み)ミツウン

デジタル大辞泉 「密雲」の意味・読み・例文・類語

みつ‐うん【密雲】

厚く重なった雲。

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精選版 日本国語大辞典 「密雲」の意味・読み・例文・類語

みつ‐うん【密雲】

  1. 〘 名詞 〙 厚く重なった雲。密集した雲。
    1. [初出の実例]「密雲不零、経旬渉日」(出典性霊集‐六(835頃)於大極紫震両殿請百僧雩願文)
    2. [その他の文献]〔易経‐小畜卦〕

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普及版 字通 「密雲」の読み・字形・画数・意味

【密雲】みつうん

厚い雲。また、から涙。〔顔氏家訓風操〕梁の武の弟、出でて東郡と爲り、武と別る。曰く、我(われ)年已(すで)に老い、汝と張す。甚だ心に惻愴すと。數行下る。侯に密雲、赧然(たんぜん)として出づ。~一百許(ばかり)の日、卒(つひ)に去ることを得ず。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「密雲」の意味・わかりやすい解説

密雲
みつうん / ミーユン

中国、北京(ペキン)市北東部の市轄区。1958年河北(かほく)省から北京市に編入された。人口47万8000(2014)。京承線(北京―承徳(しょうとく))、京通線(北京―通遼(つうりょう))が区内を通過する。北端には古くからの交通の要衝古北口(こほくこう)があり、明(みん)代の長城・司馬台(しばだい)長城が現存する。司馬台長城は2014年にユネスコ(国連教育科学文化機関)により、「万里の長城」の構成資産として世界遺産の文化遺産に登録された(世界文化遺産)。区中部には1960年に潮白河(ちょうはくが)の上流をせき止めて完成した多目的ダムの密雲ダム(貯水量43億トン)がある。

[船越昭生・編集部 2017年6月20日]

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