デジタル大辞泉 「密」の意味・読み・例文・類語
みつ【密】
1 すきまがないこと。ぎっしりと詰まっていること。また、そのさま。「人口が
2 関係が深いこと。親しいこと。また、そのさま。「
3 きめこまかいこと。細部にわたって行き届いていること。また、そのさま。綿密。「
4 こっそりと人に知られないようにすること。また、そのさま。ひそか。秘密。「
5 「密教」の略。
「顕に付け、―に付け、その悟りたやすからず」〈浄・大原問答〉
[類語](1)過密・
漢文訓読文に用いられる「ひそか」に対して和文脈に用いられた。


屋、必は
(ひつ)で戚(まさかり)。
中で聖器の戚に火を加える秘儀で、おそらく祖霊の安寧を求める厳重な儀礼であったのであろう。ゆえに秘密・親密・厳密などの意がある。〔詩、周頌、昊天有成命〕に「夙夜(しゆくや)命を基(はじ)むること宥密(いうみつ)なり」の〔伝〕に「
なり」とあり、それは安寧を求める儀礼であった。
(ふく)・祕(秘)・
(ひつ)なども、同じく戚を聖器とする儀礼であろう。〔説文〕九下に「山の堂の如き
なり。山に從ひ、
(ふく)聲」とするが、山とは何の関係もない字である。
・謐mietは同声。
は〔説文〕七下に「安らかなり」とあり、密と声義同じ。謐は〔説文〕三上に「靜かに語るなり」とするが、聖器の必を用いて、静安の儀礼を行う意と思われる。密に稠密の意があるのは、比pieiと声義通ずるところがあるからである。金文の密の字形に、両戈をならべた形のものがあり、密の呪儀の方法と関係があろう。
▶・密雨▶・密雲▶・密
▶・密恩▶・密函▶・密款▶・密銜▶・密緘▶・密機▶・密議▶・密
▶・密近▶・密契▶・密計▶・密啓▶・密語▶・密行▶・密告▶・密坐▶・密察▶・密札▶・密旨▶・密指▶・密邇▶・密事▶・密爾▶・密
▶・密樹▶・密集▶・密書▶・密章▶・密詔▶・密親▶・密靖▶・密静▶・密戚▶・密雪▶・密切▶・密接▶・密
▶・密訴▶・密奏▶・密談▶・密致▶・密緻▶・密竹▶・密牒▶・密勅▶・密偵▶・密度▶・密白▶・密微▶・密勿▶・密閉▶・密
▶・密房▶・密報▶・密密▶・密霧▶・密約▶・密諭▶・密友▶・密理▶・密慮▶・密量▶・密林▶・密令▶
密・周密・峻密・純密・詳密・情密・神密・深密・慎密・親密・
密・
密・枢密・精密・繊密・疎密・致密・緻密・稠密・綢密・篤密・内密・繁密・秘密・微密・
密・綿密・茂密・
密・網密・宥密・幽密・麗密出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...