徒渡り(読み)カチワタリ

デジタル大辞泉 「徒渡り」の意味・読み・例文・類語

かち‐わたり【徒渡り】

[名](スル)歩いて川を渡ること。徒渉としょう
「馬蹄型の入江は…―されそうにすべすべと青かった」〈野上迷路

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精選版 日本国語大辞典 「徒渡り」の意味・読み・例文・類語

かち‐わたり【徒渡・歩渡・歩行渡】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 川などを歩いて渡ること。徒渉(としょう)
    1. [初出の実例]「其に歩人共をば其の馬共に引き付けつ渡しけるを、歩渡(かちわたり)と思ける也けり」(出典今昔物語集(1120頃か)三一)
  3. 江戸時代、河川渡河方法の一つ。東海道大井川の場合、水深二尺までの場合をいい、これまでは一般旅人の渡河を認め、これ以上は川止めとして渡河を禁じた。徒越(かちごえ)
    1. [初出の実例]「京上りの座頭二人づれ、此川の歩渡(カチワタ)りなることを聞けるにや」(出典:滑稽本東海道中膝栗毛(1802‐09)三)

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