富良野町(読み)ふらのちよう

日本歴史地名大系 「富良野町」の解説

富良野町
ふらのちよう

大正八年(一九一九)から昭和四一年(一九六六)まで存続した空知郡の町。大正八年四月、下富良野村が町制を施行し改称して成立。同一〇年四月に一級町村制を施行。昭和三一年東山ひがしやま村を合併。第一次世界大戦による豆景気で活況を呈したが、大戦が終結すると農産物の価格は大暴落して再び不況に逆戻りした。これ以降投機的な作物は敬遠されるようになり、米作りへの期待がさらに高まった。大正六年兜谷徳平が中心となって富良野土功組合が組織され、中富良野から富良野まで約三千町歩の泥炭地帯の排水事業に着手した。泥炭湿地を乾燥するために尻無川であったヌッカクシ富良野川とデボツナイ川を合流させて中央大排水溝を掘削して富良野川に流下するという大事業で、同七年に着工、翌八年に竣工した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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