日本大百科全書(ニッポニカ) 「中富良野」の意味・わかりやすい解説
中富良野(町)
なかふらの
北海道中央部、上川(かみかわ)総合振興局管内の町。1964年(昭和39)町制施行。町域の主要部は富良野盆地北部の盆地床で、JR富良野線、国道38号、237号が通る。1898年(明治31)福井県、石川県からの団体移住が本格的開拓の始め。1917年(大正6)の土功組合設立以降、稲作が農業の中心となり、大正年間に排水工事による土地改良が進んだ。水田率は約65%(2015)。畑作はタマネギ、小麦、ビール麦、メロン、スイカ、アスパラガスなど。イネ、ジャガイモ、麦類の種子生産も行われる。北隣の上(かみ)富良野町とともにラベンダーの作付けがみられ、町営ラベンダー園をはじめとする観光農園がある。面積108.65平方キロメートル、人口4733(2020)。
[岡本次郎]
『『中富良野町史』(1986・中富良野町)』