富良野市(読み)フラノシ

デジタル大辞泉 「富良野市」の意味・読み・例文・類語

ふらの‐し【富良野市】

富良野

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本歴史地名大系 「富良野市」の解説

富良野市
ふらのし

面積:六〇〇・八三平方キロ

昭和四一年(一九六六)五月、空知郡富良野町と山部やまべ町が合併、市制施行して成立。上川支庁管内南部に位置し、富良野盆地の南半部を占める。北は空知郡中富良野町・上富良野町、東から南は同郡南富良野町、西は夕張山地を境に芦別市に接する。市域西部に富良野西岳、布部ぬのべ(一三四八メートル)芦別岳などの夕張山地の峰々がそびえる。一方東側には十勝岳連峰から続く富良野岳(一九一二・一メートル)、前富良野岳(一六二五メートル)、トウヤウスベ山(一四〇〇メートル)大麓たいろく(一四五九・五メートル)などの高山が連なる。東西連山に挟まれるように富良野盆地南北に長く広がり、その中央を石狩川水系最長の空知川が北流する。空知川は西達布にしたつぷ川・山部川・勇振ゆうふれ川・布部川・布礼別ふれべつ川などの支流を集め、富良野市街の北部で盆地北部を南流してきた富良野川を合流して芦別市に流下する。市域の約八〇パーセントを山林が占め、市域の南東部一帯は北海道を代表する針葉樹・広葉樹混合林として知られる東京大学北海道演習林(略称東大演習林)である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「富良野市」の意味・わかりやすい解説

富良野〔市〕
ふらの

北海道中央部,富良野盆地にある市。 1966年富良野町と山部町が合体して市制。地名はアイヌ語のフラヌイ (硫黄臭い火炎の土地の意) に由来。 1898年札幌農学校 (現北海道大学) 付属第8農場開設後,移住者が増加。農業地域の中心都市で,米作カボチャニンジン,ジャガイモ,タマネギ,スイカ,メロンなどの栽培酪農が盛ん。これらの農林産物の集散および加工の地として発展してきた。近年,開拓パイロット事業による酪農団地,養豚団地の造成が進む。ハーブ栽培も普及。特にラベンダー園が多い。市街地の西方約 2kmに富良野スキー場がある。市域北東端は十勝岳の南西麓を占め,大雪山国立公園に属し,西部の夕張山地,芦別岳の周辺一帯は富良野芦別道立自然公園に属する。国道 38号線,237号線,JR根室本線,富良野線が通る。面積 600.71km2。人口 2万1131(2020)。

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