寒灯(読み)カントウ

デジタル大辞泉 「寒灯」の意味・読み・例文・類語

かん‐とう【寒灯】

寒そうに感じられる冬の灯火 冬》「―の一つ一つよ国敗れ/三鬼

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精選版 日本国語大辞典 「寒灯」の意味・読み・例文・類語

かん‐とう【寒灯】

  1. 〘 名詞 〙 寒い夜のともしび。ものさびしい灯火。《 季語・冬 》
    1. [初出の実例]「一盞の寒燈は雲外の夜、数盃の温酎は雪の中の春〈白居易〉」(出典:和漢朗詠集(1018頃)上)
    2. [その他の文献]〔謝朓‐冬緒羈懐詩〕

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普及版 字通 「寒灯」の読み・字形・画数・意味

【寒灯】かんとう

冬の夜のさびしい灯火の影。唐・高適除夜の作〕詩 燈に獨り眠らず 客心何事ぞ、轉(うた)た悽然たる 故今夜千里を思ふ 霜鬢一年

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