寛慶(読み)かんけい

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「寛慶」の解説

寛慶 かんけい

?-? 南北朝時代仏師
暦応(りゃくおう)3=興国元年(1340)興福寺吉祥天倚像,文和(ぶんな)4=正平(しょうへい)10年法隆寺上堂四天王像中の持国天像,増長天像,貞治(じょうじ)3=正平19年万寿寺地蔵菩薩像などを制作法橋(ほっきょう)の位にあり,奈良の椿井(つばい)仏所基盤に活躍した。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「寛慶」の意味・わかりやすい解説

寛慶
かんけい

鎌倉時代末期の奈良椿井 (つばい) 仏所の仏師といわれる。法眼叙位。暦応3 (1340) 年興福寺の『吉祥天倚像』,文和4 (55) 年順慶,幸禅とともに法隆寺上堂の『持国天,増長天像』,貞治3 (64) 年忍慶とともに三重,万寿寺の『地蔵菩薩像』を造立した。

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