デジタル大辞泉 「法橋」の意味・読み・例文・類語 ほっ‐きょう〔‐ケウ〕【法橋】 1 《「法橋上人位」の略》僧位の第三位。法眼に次ぐ。僧綱の律師に相当し、五位に準ぜられた。2 中世以後、医師・仏師・絵師・連歌師などに僧位に準じて与えられた称号。 ほう‐きょう〔ホフケウ〕【法橋】 1 仏語。仏の教えを、人を彼岸に渡す橋にたとえていう語。法のりの橋。2 ⇒ほっきょう(法橋) 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「法橋」の意味・読み・例文・類語 ほっ‐きょう‥ケウ【法橋】 〘 名詞 〙 仏語。① 「ほっきょうしょうにんい(法橋上人位)」の略。[初出の実例]「御仏仕うまつれる仏師は、法橋になし給ひつ」(出典:栄花物語(1028‐92頃)音楽)② 中世以後、僧侶に準じて、医師、絵師、連歌師などに与えられた称号。[初出の実例]「時の天薬の頭吉田の法印、篠村ほっきゃう御前にかしこまり」(出典:浄瑠璃・頼光跡目論(1661‐73頃)四)③ ⇒ほうきょう(法橋) ほう‐きょうホフケウ【法橋】 〘 名詞 〙 仏語。① 仏法を、衆生を導き彼岸へ渡す橋にたとえていう語。法(のり)の橋。〔文明本節用集(室町中)〕② ⇒ほっきょう(法橋) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
百科事典マイペディア 「法橋」の意味・わかりやすい解説 法橋【ほっきょう】 日本の僧位の一つ。僧綱(そうごう)の最下位である律師に与えられる。法橋上人位とも。官位でははじめ正4位に相当。法印と同様,中世・近世では僧以外にも与えられた。→関連項目絵仏師|定慶|定朝|宅磨勝賀|俵屋宗達|法眼 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「法橋」の意味・わかりやすい解説 法橋ほっきょう 法橋上人位の略。律師の僧綱に授けられる僧位で,法印,法眼とともに貞観6 (864) 年2月に制定された。のちに一般の僧にも授けられるようになり,人数も次第に増加し,さらに仏師や絵師にも叙任されるにいたった。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報