寸善尺魔(読み)スンゼンシャクマ

デジタル大辞泉 「寸善尺魔」の意味・読み・例文・類語

すんぜん‐しゃくま【寸善尺魔】

小さな善と大きな魔。世の中には、よいことはほんの少ししかなく、悪いことのほうがずっと多いこと。また、よいことが少しあっても、悪いことに邪魔されること。

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精選版 日本国語大辞典 「寸善尺魔」の意味・読み・例文・類語

すんぜん‐しゃくま【寸善尺魔】

  1. 〘 名詞 〙 ( 一寸の善と一尺の魔の意 ) 世の中は、いいことが少なくて、悪いことばかり多いこと。善事が少しぐらいあっても、かならず悪事が起こって邪魔をすること。〔極楽寺殿御消息(13C中)〕
    1. [初出の実例]「かかるほうゑの庭にはすんぜむしゃくまと申て大事の事が候ぞ」(出典:幸若・景清(寛永版)(室町末‐近世初))

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四字熟語を知る辞典 「寸善尺魔」の解説

寸善尺魔

一寸の善と一尺の魔の意から、世の中は、よいことが少なくて、悪いことばかり多いこと。よいことが少しあっても、そのあとに悪いことがたくさん起こることのたとえ。

[使用例] 人間一生地獄でございまして、寸善尺魔、とは、まったく本当の事でございますね。一寸の仕合わせには一尺の魔物が必ずくっついてまいります[太宰治ヴィヨンの妻|1947]

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ことわざを知る辞典 「寸善尺魔」の解説

寸善尺魔

一寸の善と一尺の魔。世の中は、よいことが少なくて、悪いことばかり多いこと。よいことが少しあっても、必ず悪いことが起こってさまたげになるというたとえ。

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