寸心(読み)すんしん

精選版 日本国語大辞典 「寸心」の意味・読み・例文・類語

すん‐しん【寸心】

〘名〙
① わずかばかりの気持。ささやかな志。また、自分の心、気持をへりくだっていう語。寸志。寸神。寸胸。そんしん
懐風藻(751)飄寓南荒贈在京故友〈石上乙麻呂〉「遼夐遊千里、徘徊惜寸心
霊異記(810‐824)下「寸心の願、僅に望む所に当らば」 〔杜甫偶題詩〕
② 短い灯心。
※柳湾漁唱‐一集(1821)題書燈「細影秋寒聴雨夕、寸心春暖吐花時」

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デジタル大辞泉 「寸心」の意味・読み・例文・類語

すん‐しん【寸心】

ほんの少しの気持ち。自分の気持ちをへりくだっていう語。寸志。

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普及版 字通 「寸心」の読み・字形・画数・意味

【寸心】すんしん

心。方寸の心。唐・杜甫〔偶題〕詩 千古の事なり 得失、寸心知る

字通「寸」の項目を見る

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