寺原庄(読み)てらばらのしよう

日本歴史地名大系 「寺原庄」の解説

寺原庄
てらばらのしよう

平安末期から室町期にかけての厳島社領荘園。長寛二年(一一六四)六月以前、山方本郡と賀茂かも(現豊平町都志見一帯か)荒野が凡氏と考えられる地主から厳島社に寄進された(同年六月日付「権中納言家政所下文」厳島文書御判物帖)。しかしそれは散在所領であったため、その荒野に相当する国衙領との交換が行われて厳島社一円領としての村々が成立していた。このなかに、山方本郡の場合、寺原が含まれていたことが推定されている。同年八月、厳島社神主佐伯景弘は、前記の厳島社一円領の村々から除かれた荒野の開発を国衙側に申請し、条件つきで認可された(同年八月日付「安芸国一宮神主佐伯景弘解并目代依宗宿禰外題」新出厳島文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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