寺田春弌(読み)テラダ シュンイチ

20世紀日本人名事典 「寺田春弌」の解説

寺田 春弌
テラダ シュンイチ

昭和期の洋画家 東京芸術大学名誉教授



生年
明治44(1911)年3月26日

没年
昭和44(1969)年3月12日

出生地
神奈川県横浜市

学歴〔年〕
東京美術学校油画科〔昭和11年〕卒

経歴
愛知県の中学教師を経て、昭和19年東京美術学校助教授となり、24年東京芸術大学美術学部助教授。28〜30年ヨーロッパに留学、44年教授に就任。その後、49年附属芸術資料館館長を務め、53年退官、名誉教授となった。一方、11年第3回光風会展に「緑陰」が入選兵役のあと14〜19年まで毎回光風会に出品した。22年一水会に転じて会員となり、31年まで毎回出品、32年退会した。同年国際具象作家協会創立に参加、第5回展まで出品。以後は作家活動としては個展にて作品発表を行った。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「寺田春弌」の解説

寺田春弌 てらだ-しゅんいち

1911-1979 昭和時代の洋画家,絵画修復家。
明治44年3月26日生まれ。光風会展や一水会展に出品。昭和28年渡仏,ルーブル美術館で油彩画の保存・修復技術をおさめる。のち高松塚古墳壁画などの修復に従事。44年母校東京芸大の教授。昭和54年3月12日死去。67歳。神奈川県出身。著作に「油彩画の科学」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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