最新 地学事典 「対称の要素」の解説
たいしょうのようそ
対称の要素
elements of symmetry
結晶(理想形)に関してその中心を通る図形を考える。この図形は直線(回転軸または対称軸),平面(対称面または鏡面または鏡映面),点(対称の中心または対称心)およびこれらを組み合わせたものである。これらの図形に関してその結晶にある操作(回転,反射および反転を与える操作)を行ったときに,その結晶が操作の前とまったく同じ空間を占めれば,その結晶はこれらの図形を対称の要素としてもつという。結晶形態についての対称の要素としては回転軸(二回・三回・四回・六回),鏡面(対称面),対称心および回反軸(四回)または回映軸(四回)がある。また結晶格子(単位胞)とその原子配置(結晶構造)における対称の要素としては,上記のもののほかに並進の操作を加えたらせん軸および映進面が加わる。
執筆者:高野 幸雄
参照項目:ステレオ投影と対称操作・32晶族
参照項目:結晶格子タイプと対称操作・空間群
参照項目:32晶族(点群)の同価点と対称要素の配置
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

