小世良八幡神社(読み)おぜらはちまんじんじや

日本歴史地名大系 「小世良八幡神社」の解説

小世良八幡神社
おぜらはちまんじんじや

[現在地名]甲山町小世良 大谷

大谷おおたに東方にある迫谷さこたに山の北西山麓、旧石見路(赤名越)に面して鎮座世良彦せらひこ神社、世良神子せらみこ八幡とも称する(芸藩通志)祭神は応神天皇・天児屋根命・玉依姫命・市杵島姫命・大山祇神・菅原道真・高於加美神。旧村社。永万二年(一一六六)二月日付備後国大田庄立券文案(高野山文書)に、見作田の除田九町二反六〇歩のうち「世良彦御供田一丁」「世良彦内社二段」とある。正安三年(一三〇一)六月二一日の備後国大田庄桑原方所務和与状(同文書)に、地頭進止の社寺として世良彦社があげられている。嘉暦四年(一三二九)四月二三日の六波羅下知状(同文書)にみえる嘉禎三年(一二三七)伊尾いお郷引付に世良彦仁王講田二反(二斗代)を記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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