小友郷(読み)おともごう

日本歴史地名大系 「小友郷」の解説

小友郷
おともごう

由利郡中央部にあり、東は日住ひずみ山、西は子吉こよし川で、東西に長い地形。西は子吉川を隔てて本荘町・子吉郷に、西北内越うてつ郷に、東は川大内かおち通、西南石沢いしざわ郷・鮎川あゆかわ郷に接し、肥沃田地が多い。

正平一三年(一三五八)大物忌おおものいみ神社への北畠顕信寄進状(大物忌神社文書)に「奉寄進、出羽国一宮両所大菩薩、由利郡小石郷乙友村」とあり、中世には乙友おとも村と称し、小石こいし(子吉郷)に属していたと推定される。

小友郷成立の時期は明確でないが、本荘藩六郷氏の支配確立後と考えられ、元禄一〇年(一六九七)に最初の小友郷代官が任命された(本荘藩分限帳)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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